水陸両用ペンギンプラモデル
それがこちらである。
プラモデルは全然詳しくないのだが、今ってこんなプラモデルがあるのか。しかも水陸両用。モーターがあって、電池で動くのに、水の上でも進めるらしい。
既製品の機械ならまだしも、自分で組み立てる工作品でこんなハイ・テックな動きが実現できるのだろうか。プラモデル初心者の私でもできるだろうか。
やってみたらいい。人生は挑戦の連続なのだから。
使わないパーツが入っている
まず「①ギヤの選択」から。内容物の中から使うギヤを取り出していく。
……えっ?
「使う」ギヤって、「使わない」ギヤがあるってこと?
これってプラモデルあるあるなんだろうか。素人からすると使わないパーツが箱に入ってるって、かなり斬新に感じるぞ。
あれかな、大量生産のためには商品ごとにパーツ群を用意するのではなく、ある程度似た商品は余分な部品があったとしても同じパーツ群でガッと生産した方がコストが安いとかそういう話なのかな。知らんけど。
細かい部品は実物大の絵が描かれている
組み立てながらもう一つ気づいたことがある。ビスやシャフト(小さい棒みたいなやつ)など、微妙に寸法が違うパーツが内容物に複数存在する場合、説明書ではその時使うパーツを実物大の絵で表示してくれているのだ。
これは本当にありがたい。2mm×45mmとか寸法で言われても全然分からないから。
なんだかこれだけ丁寧だと初心者でもいけそうな気がしてきた。しまっていこう。
プラモデルには寡黙な面白さがある
続けて粛々と言われた通りに作業を進める。
全く意味の分からなかったパーツがそれぞれうまいこと組み合わさり、ある時ぱっと「このためにこのパーツがここにあるのか!」と理解できるようになる。ちょっとしたアハ体験みたいだ。
そんな報酬が要所要所にあるからついつい夢中になって組んでしまう。もしかすると、ちょっとプラモデルって面白いな?
か、かわいい。自分が手塩にかけて作り上げたと思うとよりかわいい。
おそらくこのキットはかなり初心者向けなのであろう、難所はありまなく、えっちらおっちら進めつつもなんだかんだ1時間くらいでできた。初めてのプラモデル製作にもぴったりといった感じだ。
自然界で生き残れないタイプのペンギン 爆誕
さっそく試運転だ。果たしてきちんと動いてくれるのか。

か、かわいい~~~!
ただ動くだけではなく、羽をぱたぱたさせながら前進するのが嬉しすぎる。
そして想像の半分くらいのスピードが大変のんびりしていて良い。ゆっくりすぎる。こんなやつ自然界で絶対やっていけないだろ。いや、いいんだ。大丈夫。おれが面倒をみてやるからな。そんな感じ。

